脳神経外科
脳神経外科について
脳神経外科は神経系の病気のうち外科的な治療が必要な病気を診療する科です。対象となる主な病気として脳卒中、頭部外傷、水頭症、脳腫瘍などがあります。脳卒中は脳の血管障害で起こる病気です。
当院には脳神経外科の診断装置として1.5Tと3T MRI(Philips社製。3T MRIは市販されているMRIで最も性能の高いもので精密な画像が撮影できます)、256列CT(GE社製で1回転で頭部全体を撮影できます)、バイプレーン脳血管撮影装置(Philips社製で脳血管内手術で使用します)などの最新鋭の機器が装備されています。これらにより精度の高い画像検査が可能です。当院では2名の日本脳神経外科学会専門医・指導医(内1名が日本脳血管内治療学会専門医、別の1名が日本脳卒中学会専門医・指導医)と1名の脳神経外科専攻医(卒後6年目)が常勤で診療にあたっています。患者様の病気をわかりやすく説明し最も適切な診断・治療を提供して参りますので安心して受診してください。
当院には脳神経外科の診断装置として1.5Tと3T MRI(Philips社製。3T MRIは市販されているMRIで最も性能の高いもので精密な画像が撮影できます)、256列CT(GE社製で1回転で頭部全体を撮影できます)、バイプレーン脳血管撮影装置(Philips社製で脳血管内手術で使用します)などの最新鋭の機器が装備されています。これらにより精度の高い画像検査が可能です。当院では2名の日本脳神経外科学会専門医・指導医(内1名が日本脳血管内治療学会専門医、別の1名が日本脳卒中学会専門医・指導医)と1名の脳神経外科専攻医(卒後6年目)が常勤で診療にあたっています。患者様の病気をわかりやすく説明し最も適切な診断・治療を提供して参りますので安心して受診してください。
川西市立総合医療センター 脳神経外科の紹介動画です。
脳卒中
脳梗塞
もっとも多いのは脳血管(主に脳動脈)が詰まって起こる脳梗塞です。脳梗塞の起こる部位によって手足の運動麻痺や呂律障害、視野障害など様々な神経症状を呈します。詰まった動脈を早期に再開通させることにより、これらの神経症状を完全に回復させることも可能です。発症から4.5時間以内ならt-PAという詰まった動脈内の血液の塊(血栓)を溶かす注射薬を使います。さらに、これでも動脈が再開通しなければ特殊なカテーテルを使い血栓を回収する治療法(機械的血栓回収療法)が有効なこともあります。当院には日本脳血管内治療学会専門医が常駐しており、この治療法を行うことができます。
脳出血
2番目に多い脳卒中が脳出血です。多くは高血圧が原因で穿通動脈と呼ばれる細い動脈が破綻し脳の中に出血を起こす病気です。症状として頭痛と共に出血した部位により手足の運動麻痺や言語障害を引き起こします。小さな脳出血は内科的治療で経過をみます。大きくなれば手術で脳出血を除去します。
脳動脈瘤
3番目に多い脳卒中が脳動脈に瘤のような膨らみができ(脳動脈瘤と呼びます)、この瘤が破裂して起こるクモ膜下出血です。最初の破裂で突発する頭痛(多くはハンマーで殴られたような激しい頭痛)がみられます。発症1ヶ月以内の死亡率は日本人で26.6%(因みに脳梗塞は4.4%、脳出血は16.0%)と高い重篤な病気です。死亡原因の第一が脳動脈瘤からの再出血です。これを防ぐために開頭手術により脳動脈瘤の根元をチタン製クリップで遮断するネッククリッピング術とカテーテルを使い脳動脈瘤内部に細く柔らかいプラチナ製コイルを詰め脳動脈瘤を閉塞させるコイル塞栓術があります。過去には前者の開頭手術が多かったのですが最近はコイル塞栓術が増加し前者と後者の比率は1:1になっています。当院ではどちらの治療法も施行可能です。また当院には脳卒中の患者様を集中管理できるSCUと呼ばれる病室を備えています。これにより患者様の生命予後、機能予後が一般病室よりも改善すると言われています。
頭部外傷
頭部外傷も多い脳外科の病気です。最近は重症の頭部外傷は減ってきていますが、高齢者に多い慢性硬膜下血腫という病気は増加しています。これは軽微な頭部打撲に引き続き発生する病気で、ゆっくりと脳の表層に出血が増加し脳を圧迫し認知症のような症状や手足の運動麻痺、頭痛を起こします。治療は局所麻酔で穿頭ドレナージ術という頭蓋骨に小さな穴を開け脳表に貯留した血液を体外に排出させる比較的簡単な手術を行います。
水頭症
水頭症は脳の内部にある脳室というスペースから産生される脳脊髄液の循環が傷害され脳室内に脳脊髄液が貯留し脳を圧迫し頭痛、嘔吐、認知症のような症状や歩行障害、尿失禁などを起こします。原因としてクモ膜下出血や脳出血によって起こるものや原因のはっきりしない特発性正常圧水頭症があります。治療には脳室内に溜まった脳脊髄液をお腹の中(腹腔内)に排液する脳室腹腔シャント術や脳室心房シャント術、腰椎腹腔シャント術があります。これらの治療により上記の症状が改善します。
脳腫瘍
脳腫瘍は比較的少ない病気です。良性脳腫瘍は当院で治療していますが当院には放射線治療装置がなく悪性脳腫瘍は連携施設の兵庫医科大学脳神経外科を中心に放射線治療設備の整った施設へ紹介させていただきます。
医師紹介
部長
横田 正幸
- 専門分野
- 脳神経外科・脳血管障害
- 所属学会・資格
- 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医・評議員
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本頭痛学会専門医
臨床研修指導医
- 好きなもの・こと
- 歴史
- 好きな食べ物
- 麺類
- 所属学会・資格
- 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医・評議員
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本頭痛学会専門医
臨床研修指導医
医長
棚田 秀一
- 専門分野
- 脳神経外科
- 所属学会・資格
- 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
- 好きなもの・こと
- 音楽
- 好きな食べ物
- ラーメン
- 所属学会・資格
- 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
医師
仁紙 泰志
- 専門分野
- 脳神経外科
- 所属学会・資格
- 日本脳神経外科学会
日本脳卒中外科学会
日本脳卒中学会
日本脳血管内治療学会
FCCSプロバイダー
ACLSプロバイダー
緩和ケア研修会修了
- 所属学会・資格
- 日本脳神経外科学会
日本脳卒中外科学会
日本脳卒中学会
日本脳血管内治療学会
FCCSプロバイダー
ACLSプロバイダー
緩和ケア研修会修了
外来担当医表
脳神経外科
午前診
診察室
月
火
水
木
金
1
棚田 秀一
横田 正幸
山下 俊英
棚田 秀一
横田 正幸
午後診
診察室
月
火
水
木
金
1
陰山 博人
(脊椎外来)
14:30~15:30
(脊椎外来)
14:30~15:30